トップ バンドのレコーディング入門【スタジオで音源を作る方法】

バンドのレコーディング入門【スタジオで音源を作る方法】

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「バンドで音源を作りたい」と思ったとき、何から始めれば良いのかわからないと感じるミュージシャンは多い。スマホで録った動画をSNSに上げる段階から、スタジオで本格的に録音する段階まで、選択肢は様々だ。この記事では、デモ録音と本格レコーディングの違いを整理し、スタジオ録音の基本的な流れを初心者向けに解説する。

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デモ録音とレコーディングの違い

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デモ録音は「曲の方向性を共有するための覚書」と考えると理解しやすい。スマホのボイスメモアプリやDAWの内蔵マイクでざっくり録ったもので、クオリティよりもスピードを優先する。メンバーに新曲を聴かせる、ライブハウスにデモを送る、といった用途に使う。音質は二の次で、「このリズムでこのメロディ」という情報が伝わればOKだ。

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一方、本格レコーディングは「完成品として世に出せる音源を作ること」を目的とする。CDや配信プラットフォームに載せることを前提とした音質と編集精度が求められる。マイクの種類とポジション、モニタリング環境、ミックスとマスタリングまで含めたプロセス全体に時間と費用をかける。デモと本録は根本的に目的が異なる。

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初めてスタジオで音源を作るバンドが目指すのは、多くの場合その中間——デモより高品質で、本番レコーディングより手軽なセルフレコーディングだ。スタジオのマルチトラックレコーダーやiOSアプリを使った「一発録り」がここに当たる。

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スタジオ録音の流れ

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スタジオで録音を行う際の基本的なステップは、セッティング→マイキング→モニタリング確認→テイク録り→確認と修正の順に進む。

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セッティングでは、各楽器をスタジオの機材に接続し、録音ルーティングを組む。スタジオによってはマルチトラックレコーダーが常設されており、スタッフに確認すると使い方を教えてくれる場合もある。事前に「録音もしたい」とスタジオに伝えておくとスムーズだ。

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マイキングは録音クオリティを左右する重要な工程だ。ドラムのスネアとキックにマイクを立てるだけでも、スマホ録音とは段違いの音になる。アンプ録音の場合はマイクとスピーカーの距離と角度で音が大きく変わる。センター正面よりも少し斜めにマイクを向けると、高域の刺さりが抑えられてナチュラルな音になることが多い。

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モニタリングの確認は演奏の質に直結する。ヘッドフォンモニターのバランスが悪いと、弾いている感覚がつかめず演奏が不安定になる。自分のパートをしっかり聴けているか、クリック(メトロノーム)が聞こえているかを必ず確認してから録音に入ろう。

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テイク録りでは、最初の数テイクは緊張でテンポが崩れやすい。ウォームアップとして通し演奏を1〜2回してから本番テイクに入ると安定しやすい。「完璧なテイクが録れるまで」とこだわりすぎると時間が足りなくなるので、まず全曲を通して録り、気になる箇所をパンチインで直すという順番が効率的だ。

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スマホ録音との違い

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スマホ録音の最大の弱点は、全ての音を1本のマイクで拾ってしまうことだ。ドラムの音が大きすぎてギターが埋もれる、ボーカルが遠くて何を歌っているかわからない、といった問題が起きやすい。マルチトラック録音では各楽器を別々のチャンネルで録るため、あとからバランスを調整できる。

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音質面では、スタジオの防音・吸音処理が施された空間で録ることで、不要な反響音や外部ノイズが入りにくくなる。スマホで録った音がこもって聴こえるのは、部屋の音響特性が録音に乗ってしまっているからだ。

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また、スタジオのラインアウト端子を使えばアンプを通さずに直接録音でき、後からプラグインで音作りができる。宅録ユーザーにはおなじみの手法だが、スタジオで練習しながら同時に録れる環境はハードルが低くて導入しやすい。

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初めてのスタジオ録音でやっておきたいこと

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最初からクオリティを追い求めすぎると、練習の目的が見えにくくなる。最初のスタジオ録音では「全曲通して録り、自分たちの演奏を客観的に聴く」ことを目標にするのがおすすめだ。録った音を聴いて初めて気づくこと——テンポの揺れ、音の抜け差し、コーラスのハモリのズレ——は非常に多い。

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録音データをメンバー全員のスマホに送り、翌日以降に落ち着いた環境で聴き返す習慣をつけよう。練習のすぐあとに聴くと感情が入ってしまい、冷静な評価が難しい。時間を置いて聴くことで、次の練習で取り組むべき課題が明確になる。

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スタジオでの録音体験を重ねるごとに、セッティングのスピードも上がり、演奏の緊張感の使い方もうまくなる。最初の録音はうまくいかなくて当然。データを資産として蓄積しながら、少しずつ音源クオリティを上げていこう。

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