リハーサルスタジオには、バンド練習に必要なPA機材・ギターアンプ・マイクが一式揃っています。しかし「ミキサーって何をするもの?」「アンプのつまみをどう動かせばいい?」という疑問を持つ初心者は多いものです。この記事では、スタジオでよく目にする機材の仕組みと名称を基礎から解説します。
nnnnPA機材の基本構成:ミキサー・アンプ・スピーカー
nnnnスタジオに入ったとき、部屋の隅に置かれた机のような機器が「PAミキサー(ミキシングコンソール)」です。複数のマイクや楽器の音をまとめて音量・音質を調整し、スピーカーに送り出す”音の司令塔”です。
nnnn信号の流れは次の通りです。マイクや楽器 → ミキサー → パワーアンプ(増幅) → スピーカー(出力)。スタジオによってはパワーアンプがミキサーに内蔵されている「パワードミキサー」を使っている場合もあり、その場合はスピーカーに直結するだけで音が出ます。
nnnnスピーカーには「メインスピーカー」と「モニタースピーカー」の2種類があります。メインスピーカーはフロア全体に音を届けるもの、モニタースピーカー(返し)は演奏者自身が自分の声や音を確認するために足元や顔の向きに設置されます。ライブを想定したリハーサルでは、この2系統をきちんと把握しておくことが重要です。
nnnnギターアンプの種類と特徴:JC-120・Marshallを中心に
nnnnスタジオに必ずといってよいほど置かれているのが「ローランド JC-120(ジャズコーラス)」です。トランジスタ(ソリッドステート)方式のアンプで、クリーンサウンドが非常にフラットで癖がなく、エフェクターの音をそのまま出力してくれます。コンパクトエフェクターやマルチエフェクターを使うギタリストに最適で、スタジオのスタンダード機材として全国に普及しています。
nnnn一方「Marshall(マーシャル)」は真空管(チューブ)方式のアンプが主流で、歪みによる独特の「ブリティッシュサウンド」が特徴です。JCM800・JCM2000・DSL系などモデルによって歪み量やキャラクターが異なります。ボリュームを上げるほど自然に歪む真空管の特性から、リハーサルでは音量が大きくなりがちです。スタジオ予約時に「Marshallスタック有り」と記載があれば、重厚なロックサウンドに向いた部屋と判断できます。
nnnnそのほか「Fender(フェンダー)」系のアンプはカントリー・ブルース・ファンクに向いたクリーン〜クランチサウンドを持ち、「VOX AC30」はビートルズサウンドで有名なブライトな歪みが特徴です。スタジオ予約ページの機材リストを確認することで、自分のジャンルに合った部屋を選べます。
nnnnベースアンプは「ハートキー(Hartke)」「アンペグ(Ampeg)」「マークベース(Markbass)」などが一般的です。アンペグのSVT系は重厚なロック向け、マークベースはジャズ・ファンク向けのタイトで抜けの良いサウンドが特徴です。
nnnnマイクの種類と特性:SM58とBeta58を比較
nnnnスタジオで最もよく見るボーカルマイクは「SHURE SM58」です。発売から半世紀以上が経つロングセラーで、ダイナミック型マイクの代名詞的存在。頑丈で扱いやすく、音量がある程度ないと拾いにくいという特性から、スタジオやライブハウスでの酷使に耐えられる実用性があります。感度はやや低めですが、近距離での使用前提で設計されているため、口をマイクに近づけて歌うことで本来の音域を発揮します。
nnnn「SHURE Beta58A」はSM58の上位機種にあたり、スーパーカーディオイド指向性を採用しています。指向性が鋭いためハウリングに強く、ステージングで動き回っても音が安定しやすい特徴があります。感度もSM58より高く、繊細なボーカルニュアンスを拾いやすいため、経験者向けのマイクといえます。
nnnnマイクの「指向性」とは、どの方向の音を拾うかの特性です。カーディオイド(単一指向性)は正面からの音を主に拾い、背面はカットします。スタジオのモニタースピーカーからの音を拾いにくくなるため、ハウリング対策に有効です。マイクを持つ際は、グリル部分(先端の網)を手で覆うと指向性が崩れてハウリングしやすくなるため注意してください。
nnnn機材を使う前に確認すべきポイント
nnnnスタジオ入室後、いきなりボリュームを上げるのは禁物です。まずミキサーの各チャンネルフェーダーとマスターフェーダーが下がっていることを確認してから電源を入れましょう。スピーカーの「バチン」というポップノイズはスピーカーのウーファーコーンを傷める原因になります。
nnnnギターアンプはスタンバイスイッチ(真空管アンプの場合)がある機種では、まずスタンバイをOFFのままメイン電源を入れ、1〜2分温めてからスタンバイをONにします。この手順を省くと真空管の寿命が縮まります。ボリュームは最小から徐々に上げ、必要な音量を探るようにしましょう。
nnnn退室時はギター・ベースをアンプから抜く前に必ずボリュームを0にしてください。楽器のシールドを抜き差しする際に発生するクリック音がスピーカーを傷めることがあります。スタジオの機材を次の利用者のためにも大切に扱うことがスタジオマナーの基本です。
nnnnまとめ
nnnnリハーサルスタジオの機材は、ミキサー・パワーアンプ・スピーカーというPA系と、ギター・ベースアンプ、マイクの大きく3グループに分けられます。JC-120のクリーンサウンドとMarshallの歪みの違い、SM58とBeta58の指向性の差を理解しておくだけで、スタジオ予約から当日の使い方まで格段にスムーズになります。次の記事では、ミキサーの具体的な操作方法とEQ調整のコツを詳しく解説します。
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