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キーボード・ピアニストのスタジオ選び【電子ピアノ・グランドピアノ対応】

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キーボーディストやピアニストは、リハーサルスタジオの選択肢が他のパートよりも限られる。すべてのスタジオにピアノが置いてあるわけではなく、電子ピアノ・アップライトピアノ・グランドピアノによって演奏感は大きく異なる。この記事では、鍵盤楽器奏者がスタジオを選ぶ際の具体的なチェックポイントと、持ち込み鍵盤の活用方法を解説する。

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スタジオ内ピアノの3種類:何が違うのか

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リハーサルスタジオに置かれているピアノは大きく3種類に分かれる。それぞれの特徴と適した用途を理解しておくことが、スタジオ選びの第一歩だ。

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グランドピアノはスタジオ内ピアノの最上位だ。ハンマーアクションが垂直方向に動くため、鍵盤のタッチレスポンスが最も正確で繊細なコントロールが可能になる。クラシックピアノの練習やレコーディングに近い環境が必要なピアニストには、グランドピアノ設置スタジオ一択だ。ただし設置スタジオは限られており、料金も割高になることが多い。

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アップライトピアノはグランドよりコンパクトで、スタジオへの設置が容易なため採用率が高い。ハンマーアクションはグランドと同じピアノ鍵盤の「重さ」があるため、電子ピアノとは異なる筋肉の動きでの練習ができる。調律の頻度と状態を事前に確認することが重要だ。

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電子ピアノは最も普及しているタイプだ。音量を自由に調節できるため他のスタジオメンバーへの配慮がしやすく、ヘッドフォン練習も可能だ。ただし鍵盤のタッチ(鍵盤荷重)はメーカーと機種によって大きく異なる。本番がグランドピアノのステージなら、できる限り鍵盤荷重の重い機種(グレードハンマー3X鍵盤搭載機等)を選ぶことが重要だ。

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鍵盤の種類と確認ポイント

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スタジオの電子ピアノを予約する際は、機種名と鍵盤タイプを必ず確認しよう。電子ピアノの鍵盤タイプは大きく4種類に分類できる。

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最もタッチが軽いのが「シンセアクション」だ。バネによる均一な押し心地で、シンセサイザーやオルガンの演奏には向いているが、ピアノの技術練習には適さない。次に「スケールドハンマーアクション」(低音ほど鍵盤が重い)は本物のピアノに近い荷重感を再現する。Roland FP-90XやYAMAHA P-515などが代表例だ。「グレードハンマー3X」(YAMAHA)や「PHA-50鍵盤」(Roland)は最上位の電子ピアノに搭載される鍵盤で、象牙・黒檀の質感まで再現している。

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スタジオに問い合わせる際は「鍵盤のタイプは何ですか?シンセアクションですか、それともグレードハンマーアクションですか?」と直接聞くのが確実だ。機種名を教えてもらえれば、メーカーのWebサイトで鍵盤タイプを確認できる。

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グランドピアノ設置スタジオの特徴と探し方

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グランドピアノが置いてあるリハーサルスタジオは全体の5〜10%程度と少ない。主に以下の3種類の施設が設置している。

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音楽ホール付属のリハーサル室は、本番ステージと同じメーカーのグランドピアノを設置していることが多い。Steinway・Yamaha CFX・Kawai SKシリーズ等の高級機が置かれているケースもある。ただし利用条件が厳しく(コンサートホールの主催者向け優先・音楽団体のみ等)、一般バンドには使いにくい場合がある。

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音楽教室が運営するレンタルスタジオは、ピアノ専用部屋を持っていることが多い。グランドピアノ設置部屋の時間料金の目安は30分1500〜3000円程度で、通常のバンドスタジオより割高だが、本格的なピアノ練習には最適だ。

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ホテルの音楽スタジオは設備が充実しているケースがあるが、予約可能な時間帯や用途に制限があることもある。リハスタナビの検索機能で「グランドピアノ」フィルターを使うと該当スタジオを効率よく絞り込める。

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持ち込み鍵盤の接続方法:スタジオのPAへの繋ぎ方

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自分のMIDIキーボードや電子ピアノを持ち込む場合、スタジオのPAシステムへの接続方法を事前に確認しておく必要がある。接続に必要なケーブルと変換アダプターを持参しないと、せっかく運んだ機材が使えない状態になる。

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最も基本的な接続はアナログ出力(TRS 6.3mmフォン端子)でのPA直結だ。電子ピアノのL/Rアウトからスタジオのミキサーに繋ぐ。ステレオで使いたい場合は2本のフォンケーブル、モノラルでよければ1本を使う。スタジオのミキサーがXLR(キャノン)端子のみの場合は、TRS→XLRの変換ケーブルが必要になる。これは100均では買えないため、事前にサウンドハウス等で入手しておくこと。

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音量が小さすぎる場合はDIボックス(ダイレクトボックス)を使うとPAとのレベルマッチングが改善される。アクティブDI(電池式)はインピーダンス変換が得意で、シンセサイザーのライン出力を受ける際に特に効果的だ。

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MIDIキーボード(音源なし)を持ち込む場合は、音源モジュール(Roland Integra-7・KORG EK-50等)かソフトウェア音源(PCやiPad)との組み合わせが必要だ。ソフト音源を使う場合はオーディオインターフェースとスタジオPA間の接続方法も事前に確認しておくこと。

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バンドアンサンブルでのキーボードの音作り

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キーボードはピアノ音色だけでなく、ストリングス・オルガン・パッドなど多様な音色を使い分けることが多い。スタジオでのアンサンブルでは「音色ごとの音量と帯域の調整」が重要だ。

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ピアノ音色は広帯域で出力されるため、ギターやベースの帯域と被りやすい。バンドアンサンブルではキーボードの低音域(100Hz以下)をローカットフィルターで削ることで、ベースとの干渉を減らせる。PAミキサーのEQでHPF(ハイパスフィルター)を80〜100Hz付近で設定するか、キーボード本体のEQで調整しよう。

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オルガン音色を使う場合は、ローレスリースピーカー(回転スピーカーシミュレーター)の設定が音作りの核になる。スタジオのPAでステレオ接続ができる場合は、ローリングエフェクトをL/Rで振り分けることで臨場感が増す。

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電源環境の確認:複数機材を使うキーボーディストの注意点

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シンセサイザー・音源モジュール・エフェクター・オーディオインターフェースを複数組み合わせると、電源タップの口数が足りなくなるケースが多い。スタジオの電源コンセントの数と位置を事前に確認し、必要な口数の電源タップを持参しよう。

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また、複数の機材をひとつのコンセントから電源供給すると、グランドループ(アース経由のノイズ)が発生することがある。この場合はアイソレーション電源タップ(FURMAN M-8Dx等)を使うことでノイズを大幅に低減できる。バンドリハに毎回複数のキーボード機材を持参する場合は、一度購入を検討する価値がある機材だ。

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スタジオ選びにおいて鍵盤奏者が最優先すべきは「鍵盤の質と自分の用途の一致」だ。グランドピアノでのクラシック練習、電子ピアノでのバンドリハ、持ち込みシンセでのセッションでは、必要なスタジオの条件がそれぞれ異なる。用途を明確にしてから検索することで、理想のスタジオを最短で見つけられるはずだ。

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